Note no.12

simple note
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Little Tiny or Thumbelina
むかし、一人の女の人がいました。その女の人はかわいい子どもをさずかりたいと思っていました。けれども、願いはいっこうにかないませんでした。心から強く願っても、かないませんでした。日々をすごすうち、ついにいてもたってもいられなくなって、魔法《まほう》使いのおばあさんのところへ行きました。女の人は言いました。「かわいい子どもがほしいのです。どうしてもほしいのですが、どうにもならないのです。どうすれば子どもが出来るのですか。」

すると、魔法使いのおばあさんは答えます。「ふぉっ、ふぉ。そんなことはたやすいことよ。ごらんあれ、ここに一つぶの大麦がある。これをそんじょそこら の大麦と思いなさんな。畑にまく麦や、ニワトリに食べさせる麦とは別物じゃ。特別な大麦だよ。これをな、植木ばちの中に植えるのじゃ。すると、何かが起こ るはずじゃよ。ふぉっ、ふぉ。」

それを聞いて女の人は、「その大麦をわたしにください。」とたのみました。「しかし、これは銀貨十二枚ないとわたせんよ。それでもよいのかな?」と、魔法使いのおばあさんがたずねると、女の人はこくりとうなずきました。おばあさんは大麦を女の人の手の中ににぎらせました。

「ありがとうございます。」と、女の人はお礼を言って、魔法使いのおばあさんに銀貨を十二枚わたしました。女の人は家に急いで帰りました。帰るなりさっそく植木ばちを出してきて、中に麦を植えました。女の人はじっと植木ばちを見つめて、何が起こるか待っていました。「いったいどうなるのかしら。」と女の人が考えていると、おどろいたことに土の中がもぞもぞ動いていました。

芽が土の中からのびてきたのです。にょきにょきのびて、しだいにはっぱをつけました。まるでチューリップのようでした。それからもどんどん育って いって、あっという間に大きなつぼみをつけました。赤色のつぼみでした。しかし、つぼみができると急に静かになりました。ずっとつぼみは閉じられたままでした。

女の人はその後もじっと見つづけていましたが、なかなか花が咲かないのに気づくと、ため息をつきました。「それにしても、きれいなお花ね。」と、女の人は言って、赤い花びらにキスをしました。花びらはきらきら光っていました。女の人がなんどもなんどもキスをすると、ぱっと花が咲きました。本当にチューリップが咲いたのです。でもやっぱり、普通のチューリップでした。

女の人はチューリップを見て首をかしげていると、花の真ん中に人がいることに気がつきました。つやつやした緑色のおしべにかこまれて、とても小さな女の 子がかわいらしく座っていたのです。女の子はおやゆび半分の大きさしかありませんでした。あまりにも小さいので、女の子は『おやゆび姫』と呼ばれ ることになりました。
20:26 Sample - -
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